ここまで見てきて、購入する前に、試乗はやっておきましょう。車検が無い、保険の関係その他の「やむを得ない事情」で試乗出来ない場合、最低限でもエンジンはかけて貰いましょう。

　エンジンが掛けられない車は、余程のことが無い限り避けた方が無難です。アポ無しで車を見に行って、当日が無理というのであれば、日を改めて試乗なり、エンジンを掛けてもらって下さい。

●エンジンがかかったら、振動を見ます。EFIの現代エンジンのように綺麗には回りませんが、あまり振動が酷いようだと、トラブルを抱えている可能性が大です。
　次に　排気ガスですが、かなり臭いのは仕方がありませんが、はっきり判る「黒煙」、「白煙」は、エンジンが病気ですので、辞めましょう。（+30万〜50万円出せるならいいですけどね）

　エンジンが暖まったら、レスポンスを見ます。アイドリング800くらいから1000rpmくらいの状態から、軽くアクセルを踏み、3000rpmくらいまで　数回ブリッピングして見ます。ここで　息継ぎ、せき込みするようでしたら、トラブルを抱えています。異常な振動が出るのも問題ありです。

●さて、試乗が出来た場合ですが、車がまっすぐ走るか？です。　現代車のような完全な直進性は無いにしても、MGBは十分に直進性はいいはずです。
　ハンドルを切って見て、がたつきが無いか、これも改めてチェックします。

　次はサス廻りです。しっかりダンパーが利いているか？　車の姿勢は正常か？を見てください。ダンパーが駄目になっている場合、いずれにしろ10万円近い出費になります・・

　リアの板バネ（リーフ）もチェックしてください。何枚かの板ばねを束ねてありますが、これがばらけて居る物は失格です。

●あとは　計器類です。正常に作動しているか？　をチェックしてください。油圧計も重要です。アイドリングで計器の1/5程度、アクセルオンで3/5程度は針が振れないと・・・・油圧が上がらない車は　エンジンが壊れる可能性　非常に大です・・

　また、灯火類も確認してください。タマ切れ（その場で交換確認が望ましい）ならいいですが、そうで無ければ電気系トラブルに陥る可能性大です。

●ブレーキも重要です。はっきり言って、サーボがあるモデルでも、利きません（笑）足鍛えてください。ですが、踏んで見て、一端止まり、それからズブズブ沈んでいくようであれば、要修理です。

　他にも多々見るべき点はありますが、、

　ベース車を元に、レストアして売る、コンバージョンして売る等々の形を取っている店もあるようですが、これは　避けた方が無難です。

　レストア　を意味する所がはっきりしないですし、店側の意図するところと、顧客側の意図する所が食い違う可能性大です。それに、これはあくまで推測ですが、資金的に余裕があればこういう売り方はしません。資金不足に陥った店は、客にとって良い思いが出来るとは思いません。
(但し、仕上の目的が、明らかなレース用チューンなんかの場合は、別ですがね。こればっかりは個人の好みの幅がありすぎますから）