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オールドMG編メンテナンス、メカニズム

 

MGを買って最初にすることは?
 必需品をそろえて、自分の車のチェックをします。納車整備は、ショップで一応やるとは思うのは甘いです。納車整備というのは洗車のことを指します。水(水道水)と、オイル(エンジン用)は、車に準備しておきましょう。ヒューズは必要になったとき、スタンドで売ってなかったりしますので、必ず準備を。特に30A,35Aは手に入りずらいです。
 電球類も何種か持っているといいです。これは規格が合えば国産で十分です。針金、ビニールテープ、太めのりード線なども用意しておくといいでしょう。プラグもあるといいです。ファンベルトも忘れずに。
 雨漏りする車が多いので、車庫保管以外ならボディーカバーは必須でしょう。これは、ラッパーズの専用をお薦めします。(結構高いですが)
 LLCの残量、オイルの量、汚れ具合は毎日乗る前にチェックしましょう。 ブレーキ液や、クラッチ液も忘れずに。ブレーキ液が大幅に減るのはどこかから漏れているので注意が必要です。クラッチ液も注意が必要です。ブレーキパッド残量は必ずチェックしましょう。
 
エンジンがかからない。
 これは、困りましたね。セオリーとしては、スターターが廻れば点火系のコードをチェックしてください。コイルや、デスビのコードが抜けていたりします。5マイルバンパーのトランジスタ型は故障が多いようです。  先日、私の車も、コイルのコネクタが抜けて、走行中突然エンジンストールしました。
 次に、燃料ポンプは動いていますか?ガソリンはキャブにきていますか。純正の電磁ポンプは故障が多いのですが、もう大抵の車は交換されています。オリジナルのポンプはトランクルームの下側ですが、交換してある場合はフロントにある場合も。
 燃料ポンプが動かない場合、まず配線とヒューズをチェックして下さい。
 エンジンが冷えているとき、チョークを引いてスタートしていますか?。
 スタータが廻らない、というのは、まずバッテリーをチェックして下さい。その次は、スターター系のヒューズ、です。大抵は、この辺でかかるはずですが、それでも駄目なら、ショップか、JAFに相談しましょう。
 キーシリンダー廻りの接触不良ということも無い分けではありません。  バッテリーを交換しても、バッテリーがすぐ上がるようですと、オルタネーター の故障が考えられます。
 
オーバードライブユニットについて
    一部モデルにはLaycock LH型オーバードライブユニットが装備されています。オーバードライブは高速道路走行に非常に有効ですが、比較的壊れやすいので注意が必要です。オイルは添加剤は厳禁、油量は確実に守ってください。
 また、作動時はクラッチを切らなくてもいいことになっていますが、寿命を延ばすために、クラッチを切ってそっとつなげてください。修理はかなり高額な為、日頃から大切に使いましょう。また、購入時には入念なチェックが必要です。(なければまあ、それでいいんだけど ODは)
 
クラッチについて
 Bなどは、クラッチのベアリングにカーボンプレートを使っていますので、信号待ちなどで、ずっと踏んでいると摩耗がはげしくなります。クラッチ廻りの整備や修理はエンジンの脱着がありますので、高価な物になってしまいます。もし、交換するときは、通常のボールベアリングを使った対策品がでていますのでこちらに交換しましょう。
 オーバードライヴ(OD)装備車は、クラッチがすべったと思っても、ODの内部の通称コーンクラッチが滑りだしていることがあります。ここが滑ると、クラッチと同様に、動けなくなります。この部分の修理もエンジンを降ろして、ミッションを降ろしてたうえでの作業となりますので、高いものになります。購入前に十分なチェックが必要です。また、ダメージが少ない内はオーバーホールで回復しますので、早めに修理してください。アッセッンブリーはとても高価です。
 
オーバーヒート対策 >
 車の状態にもよりますが、気温25度位から兆候がではじめます。6月後半あたりから要注意です。
 対策は結構大変ですね。前期型でも大丈夫な車もあるのですが。対策としては、電動ファンの追加、ラジエーター修理、交換があります。大抵は電動ファンの追加で間に合うようです。これにはケンロー社製のものが良く使われます。購入にあたっては、サイズに注意を。またオルタネーターの容量の再検討も怠らずに。
 日本の5マイルバンパーモデルは、基本的に電動ファンが2台ついていますので、大丈夫なはずですが、サーモスイッチが壊れやすく、また、電動ファンの電流が流れる、ヒューズと、ルーカスのリレーには十分注意してください。この部分は、ルーカスから他の信頼できるメーカーへの交換をお薦めします。また、電動ファンのモーターも定期的に点検整備をお薦めします。
 
サスペンション
 ご存じの通り、リアはリーフスプリングのリジットです。年式的にへたっている車も多いと思うので、交換したほうがベターでしょう。フロントはアッパーアームがダンパーアームを兼ねるウィッシュボーンですが、ゴムブッシュがすぐへたってしまうので、定期的な交換をおすすめします。交換するときはV8用のものにしましょう。
 アームストロングのレバー式ダンパーは、愛好家も多く、レートを高くすることもできますし、最近は入手も簡単にできますので、こちらをお薦めします。SPAXやKONIのテレスコ型へのキットでの交換も可能です。
 チューニングパーツとして、フロントをダブルウィッシュボーンにするパーツも出ています。
 
ブレーキ
 サーボ付きのモデルでも予想外に踏力がいりますが、しっかり踏めば、効きます。ただ、パッドは純正よりフェロードがタッチがいいと思います。まあ、足を鍛えましょう(笑)。最初は注意して運転しましょうね。サーボなしのモデルの方がフィールはいいという話しも聞きます。ただ、サーボが付いていてもサーボが死んでいる車もありますのでご注意を。
 サーボなしでもサーボは付けられるはずですので、お店に相談を。この際、ブレーキラインの交換などトータルな整備が必要ですから、はんぱなショップではしない方がいいでしょう。
 チューニングパーツとして、ベンチレーテッドや4ポッドもでています。レーシング用のパッドは一般公道ではやめましょう。

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