岩そう on the Web

また壊れた! サーモ交換顛末記



まいどー、みなさん。<岩ぞう>でございます(^o^)/""
 え〜、このたび吉田さんにお目にかかれるってんで、MGBの宿題にしていた「サーモスタット」の装着をやりました。
 夏期には少しでも冷却効率を高めてやろうと「サーモスタット」を取り去り、代わりに「ブランキング・スリーブ」なる筒状の部品を組み込んで機嫌良く走っていたのですけれど、この寒さではオーバー・クールも甚だしく、ヒーターはさっぱり効かないし、なによりエンジンが暖まらないのは精神衛生上よろしくないので、懸案策に着手したというワケです。
 さて、これが・・・(^^)
 サーモスタット・ハウジングを外して、中身を取り替えるだけなので、さしたる難儀はなかったはずなのですが、どっこいそこは 30余年選手のMGB・・・。すっかり錆びついたスタッド・ボルトは、依然シリンダー・ヘッドを装換したときに旧ヘッドからセコくも移植したシロモノで、全ての作業の括りの締め込みで、敢えなくポッキ〜ン(!)と。
 しかたなく、ガスケットとシール材でベタベタになったハウジングを再び外し、またまた掃除(;o;)。
 さて、はたと困ったのは件のスタッド・ボルト・・・。新品なんか手持ちがないので、数年前のヘッドの残骸から、またも移植のために捜索開始。なんとかスタッド・ボルトらしいモノは見つけたものの、ワ〜オ、よく見るとネジのピッチが異なるじゃないですか。
 スタッド・ボルトには、ブロック&ヘッド側に埋め込むネジ溝と、ヘッドやマニホールドを締め付けるナット側のネジ溝があるワケなんですけど、前者の埋め込み溝には2種類の異なるピッチが切られているんです。
 一方はマニホールドを固定するスタッド・ボルトで、溝の細目のもの。他方はヘッドを固定する=つまりブロックに埋め込むスタッド・ボルトで、目の粗いネジ溝。きっと締め付けトルクの違いから配慮された溝目だと考察できます。
 ところで「サーモスタット・ハウジング」を固定するスタッド・ボルトは、ヘッドに取り付けられるにも拘わらず何故か粗目が切ってあり、手駒の錆びたスペアーは、ナットが弛まず僅かに長さが足りない。え〜いとばかりにバイスに挟み付けて弓鋸で(根性の)ナット切断・・・真鍮ナットは腑甲斐なく真っ二つにて一件落着(^^)。
 
 かくてサーモスタットの取り付けを滞りながらも終了し、冷却水を補うために、ラジエター・キャップを開けてジョボジョボと。水温が低いままではウォーター・ジャケットには充填できないので、エンジンを始動して、さて暖機、暖機・・・。
 して一呼吸の後「シャキーン!!」という金属音と共に、なにやら視界のなかをすっ飛んでいった物体を認識。「・・・???」。
 うわっちゃ〜っ!。なんちゅうドジなことを・・・うっかりロッカー・カバーの上に置いたキャップは、始動されたエンジンの振動でブルブルと動き、ひとりでに冷却ファンの上へ落下。容赦なくはじき飛ばされたキャップは、バネとフタとパッキンがバラバラの木っ端微塵。
 こりゃいよいよ再起不能かと観念して、しょぼくれて拾い集めたキャップを見ると、フタは激しく変形してはいるもののなんとか再生できそう。要するに圧力を維持するパッキン部分がしっかり作動すれば、フタはヒン曲がっていてもイイわけで、はっは、よく世話になるバイスに固定して、満身の力でもって形を整える。真鍮のカシメを復元して、はい、イッチョ上がり(^^)。
 
 ・・・と、まあ、こんな次第で事なきを得ました。それにしてもラジエター・コアを突き破らなくて助かりました(^^;。正確で安全な整備は、いつも心がけてなくてはいけませんね(^^;;。

 長文お付き合いのほど、かたじけなく感謝 m(_ _)m
 では、では・・・(^^)/~~


m(^0^)m_           1963 MGB Tourer, NavyBlue, S/No.G-HN/3-13033
[*岩ぞう*]         IWAKUNI,YAMAGUCHI <<QWR07454>> 1997/12/12(4:53PM)